猫背も、ぽっこりお腹も、扁平足も全部関連症状
- 猫背
- 巻肩
- ストレートネック
- 反り腰
- ぽっこりお腹
- 内股
- O脚
- 扁平足
- 外反母趾
頭から足の先まで、一見関係ないよう感じるトラブルに見えますが、これらはすべて関連しています。
気になる気にならないというのは個人の自覚によりますが、基本的にどれか一つだけ起こるということはなく、一つ存在すれば必ず全身に、連鎖的に波及しています。
そのため、それぞれのトラブルを改善するためには部分的な取り組みでは不十分で、全身的に対処していかなければなりません。すぐに綺麗さっぱり解決できれば素晴らしいのですが、人間は機械ではありませんから「その場でスッキリ解決」は現実的には不可能です。(こう言った話はウケが悪いです😂)
ただ、個人的にはすぐに効果を体感できる即効性は重要視していて、一時的かつ局所的に改善することは、さほど難しいことではありません。すぐに「姿勢がよくなった」「歩きやすくなった」と感じる方もいらっしゃいますし、実際に写真や映像を撮って見た目の変化をする方もいます。
もちろん、安定的かつ根本的に改善するには自分自身で運動をコントロールできるようになる必要があり、それにはある程度時間がかかりますが、まずは前向きに取り組んでいけるように、すぐに成功体験を得ていただきたいと考えています。行動を起こすためには、やはり「論より証拠」は大切だと思います。
即効性のデメリット
- 即効で体幹を鍛えたい
- インナーマッスルを鍛えたい
- すぐに結果を出したい
そんな方法があるのかと言えば… あります。
ありますし、当院ではまずはそれを基本にスタートします。
ただ、即効性のデメリットは戻りやすいということ。
すぐに変わるものはすぐに戻ります。継続的に取り組まないと維持することはできません。
そしてそういった即効性に振ったスペシャルトレーニングは一つ一つを個別に行わなくてはならず、正直、毎日毎日ルーティンで行うのが面倒くさくなってきます。結局やめてしまえば元に戻っていきますし、実際に体を動かしていく際には個別に筋肉が働くだけでは、実生活において実践的ではありません。
もちろん即効性のある基本的なエクササイズは大切なのですが、初歩的なところですから、ぜひ早めに乗り越えていただき、継続的な取り組みに関しては、なるべくシンプルに続けられるように日常生活の場をトレーニングフィールドに変えることを目指しています。
必要な運動は日常の中に
本来、人間に必要な運動はすべて「姿勢を保つ」「立つ」「座る」「かがむ」「歩く」「呼吸する」といった基本動作に含まれていますので、なにも特効薬のようなトレーニングを延々と行う必要はありません。
「姿勢を保つ」「立つ」「座る」「かがむ」「歩く」「呼吸する」
正直これだけで十分です。
こういった人間の基本的な動きを、自分で自分の体をコントロールできる知識と対処法を身につけていただくことは原因療法に通じ、慢性的な痛みや不快感をコントロールしたり、ひいては健康寿命にまで繋がっていきます。
「姿勢を保つ」「立つ」「座る」「かがむ」「歩く」「呼吸する」というのは、生活のあらゆる場面で大量に行う動作で、生きている限り一生続ける必要があり、終わりはありません。
そのため、丁寧に生活していれば体の機能はしっかり保て、一つ一つの日常の動作を丁寧にし、本来の歩行を身につければ、生活しているだけでどんどん体の調子は良くなっていきます。
正しい歩き方とは
正しい歩き方は、その時その状況で相応しい歩き方と考えています。
当院でお伝えするのは、移動において相応しい歩き方「機能歩行」をお伝えしており、これは骨格の構造を活かして推進力を得て体を前に効率よく進めていく歩き方です。
実際、歩行というものは非常に難しく、セッション内で「意識しないでください」という声掛けをよくしますが、歩行は複雑な運動の組み合わせで重心を移動させる運動のため、意識などでコントロールできるような単純なものではありません。
「筋力・柔軟性・バランス感覚」この全てが動員され、すべての関節と筋肉が効率よく動くことでできるのが機能歩行で、いわば人間としての集大成です。つまり「歩行」は、最も効率がよい体幹トレーニングになります。
運動を始めようとする際に、すぐにジョギングなどで走り始めようとする方が多いですが、まずは「機能的に歩けているか?」を考えてみてください。走ることは歩くことの延長ですから、歩行がしっかり行えてなければ大きな負担がかかりケガにつながります。
歩行には、人間としての運動機能を維持するための全てが詰まっていますから、「散歩」や「ウォーキング」を正しく行えていると、短時間でも十分に効果を得ることができます。