足の歪みを整えて
土台から運動機能を改善します
インソール・オーソティックス(足底板)は、足の骨配列を補正することで低下した足の機能を引き出し、全身の運動をスムーズに伝達させるための装具です。
足の骨配列のバランスが損なわれると、外反母趾、扁平足、タコ、ウオノメ、シンスプリント、腸脛靭帯炎、モートン病、O脚など、足の障害を引き起こす原因となります。
そして、足の問題が必ずしも足の痛みとして現れる訳ではなく、その影響は全身に波及することで腰痛、猫背、首や肩の痛みの根本的な原因になっていることもあり、二足歩行の人間においては、常に足には全体重がかかるため足に起こる障害の多くは進行性であり、放っておいても良くなることはありません。
加齢に伴い筋力低下、姿勢の変化、動作の変化により影響は徐々に強くなりダメージは蓄積し、痛みや変形、炎症を繰り返すようになり、歩行において深刻な問題を引き起こすようになります。
足の正常な機能を取り戻すには
足底板が有効な治療手段の一つになります。
足が歪むと全身が歪みます
足の痛みやトラブルがあるからインソールを使う。必ずしもそれだけが理由ではありません。たとえ足に痛みがなかったとしても、その負担は足から離れた部分に蓄積していることがあります。
特に体の軸となる体幹機能は大きく低下し、その影響は手足を含め頭蓋骨にまで波及します。
そのため足底板療法の目的は、もっと幅広い視点で考えていく必要があります。
足の機能が低下することで起こる弊害
- 腹圧が低下し体幹が弱くなる
- 全身の運動の繋がりが破綻し運動機能が低下する
- 骨格が安定せず歩幅が狭くなる
- 足取りが重く不安定になる
- 足腰だけでなく全身に疲労が蓄積する
- インナーマッスルが弱り姿勢が悪くなる
- 蓄積疲労によって怪我や障害につながる
こういった不具合も起こりやすくなります。
バイオメカニクスの観点から、足の機能は神経を介して全身の運動機能に関わってきます。私の症状は不眠症だから足は関係ない。頭痛だから足は関係ない。ストレートネックだから足は関係ない。
そんなことはありません。
足の機能が低下すると姿勢調節機能が低下し、姿勢を支えられなくなります。そのためストレートネックや猫背など姿勢にも大きな影響を及ぼします。
全身の運動を支える体幹機能。その中心にあるインナーマッスルを動かしているのは「足」です。そう言っても過言ではないくらい足は影響を及ぼし、大きく関わっています。
足骨格のゆがみ
【オーバープロネーション】
現代人に多い足のゆがみ(オーバープロネーション)は、踵の骨が通常よりも大きく動いてしまうことで、扁平足傾向に誘導されてしまう状態です。
足は極端に不安定な状態になり、機能を大きく損なってしまう原因となるため、姿勢の変化や様々なケガや障害を引き起こします。
オーバープロネーション(過剰回内足)は放っていても回復しません。
ひとたびオーバープロネーションを引き起こすと、その状態から自然に回復することはありません。足の骨格のゆがみは、体全体にひずみを蓄積させていきます。その状態から抜け出すためには、足元の特殊なトレーニングかインソールによる補正が最も効果的な方法です。
過剰回内足が
引き起こすトラブル
外反母趾
足の指が曲がって痛い!
足の親指が外に曲がって、指の付け根が大きく膨らんでいるのが特徴です。腫れたり、歩くたびに痛みを感じます。炎症や痛みが治まった後は、変形した足が残ります。
靴の先端に合わせたように先細りのつま先は外反母趾によく見られる特徴的な見た目です。
原因はハイヒールなどの細い靴に合わせて変形してしまったと考えがちですが、本当の原因は違います。
靴や遺伝、体質、歩き方なども影響しますが、もとをたどればオーバープロネーション(足部の過剰回内)が原因であり、外反母趾はカカトの病気です。
足底筋膜炎
足の裏が痛い!
足底筋膜炎は、歩いたり、走ったり、場合によっては立っているだけで、足の裏、かかとや土踏まずが痛くなる症状が特徴です。
特に寝起きからの一歩目で、激痛が走ることがあります。ほとんどの場合痛みで生活に支障が出たりスポーツができなくなります。
モートン病
つま先が痛い、痺れる!
つま先。主に足の中指と薬指を中心に、「ズキズキ」「ジンジン」「ビリビリ」「ジーン」といった痺れや痛みが特徴的です。これらは足の指先にいく神経が締め付けられて起こる症状です。
もちろん足の神経は全部の指に分布しますが、中指と薬指では神経の合流ポイントであるため、特に起こりやすいと言えます。
足の裏側を神経が通過していくため、立ったり歩くたびに神経が刺激され、鋭い痛みがつま先に走ります。ひどくなると常に痺れているような感覚になります。
アキレス腱炎
アキレス腱が痛い!
カカトの上。アキレス腱が炎症を起こし腫れて「ズキズキ」「ジンジン」と痛みます。押すと痛みを強く感じ、ひどくなると安静にしていても痛みを感じることがあります。
歩くときや走るとき、足首の動きに伴って擦れるような音を感じることもあります。腱が肥厚することによってアキレス腱の太さも通常より太く感じ、アキレス腱を指先で少しつまむ程度でも強い痛みを感じます。
シンスプリント
スネの内側が痛い!
日常生活では、それほど気になることはないけれど、運動している時にスネの内側に痛むのが特徴的です。
スネの内側でやや下の部分が「ズキズキ」「ジンジン」「ジーン」といった鋭い痛みから疼くような痛みがおこります。
ウォーミングアップ程度は大丈夫でも、走ったり、ジャンプを繰り返していると痛みが増してきます。走り始めのビギナーのランナーから、ベテランでたくさん走りこむ人、学生の部活など症状が出る人はひとくくりにはできません。条件が揃うとどんな人でも起こることがあります。
扁平足
消えた土踏まず
文字どおりアーチの部分が潰れ扁平になっているので偏平足といいます。生まれつきの場合もあるし、怪我の後遺症の場合もあります。
扁平足もオーバープロネーション(足部過剰回内)によって引き起こされ、靭帯や筋肉がゆるみ骨格が不安定になりアーチを支えられなくなった状態です。
扁平足は力を伝えることも逃すこともできません。筋肉、腱、靭帯、軟骨などに大きな負担がかかることによって疲労や痛み、運動機能の低下を引き起こします。
重度の扁平足
後脛骨筋腱不全症候群(PTTD)
扁平足を放置すると、内側のアーチを引き上げる後脛骨筋が断裂し、体の重さを支えられなくなります。こうなると杖をついて歩くのがやっとで、歩行障害を抱えることになります。
足のゆがみが
体幹を不安定にする理由
前提として姿勢調節は意識下では行なっていません。
主に重心の位置変化を感知して無意識に行われています。姿勢の維持を含め立つ、歩く、座るなど基本的にあらゆる運動の直前には、APA【先行随伴性姿勢調節】と呼ばれる次の運動への先回りシステムが機能します。
このシステムがインナーマッスルに働きかけることで体幹を安定させ無意識に姿勢を調節しています。
そして足の裏にはこのシステムを支えるセンサーがあり、土踏まずが地面に接触すると衝撃を逃すために体幹は柔らかくなります。
例えばジャンプの着地の時には土踏まずは衝撃を逃すために沈み込みます。それと同時に土踏まずのセンサーが働き、全身に伝わる衝撃が伝わらないようにインナーマッスルの力を抜き、腹圧を下げることで体を柔軟にし衝撃から守ります。
このようなことから、オーバープロネーション(過剰回内足)は常に土踏まずが地面に接触することになりますので、体幹機能の働きが弱くなり安定感がなくなってしまうのです。
一般的に土踏まずを押し上げるタイプのインソールはよく知られていますが、性質としてはオーバープロネーションのような土踏まずへの接触が常に働いてしまいますので体幹機能は低下します。実は注意が必要なタイプのインソールです。
足の骨格矯正
人は一日に約8000歩、多い人は10,000歩以上を立って過ごします。単純な動作ですが、立つ、歩くという運動でさえ足には体重の3~5倍の衝撃がかかっています。
本来、足にはその負荷に対応するだけのメカニズムを持っています。
機能性インソールが
安定した姿勢・スムースな
歩行に導きます
機能性インソールは、ほとんどのインソールには無いコンセプトをもとに作られています。
硬く薄いスタビライザーが踵 (かかと)を確実に包み込むことにより脂肪を集め、天然のクッションで衝撃を和らげます。耐久性に優れたスタビライザーは捻れに強く、踵の骨をしっかりと支えて安定させます。
本来のパワーをロスなく地面に伝え、効率良く強い推進力が得られるようになり、今までよりも歩幅が広がることでより速く遠くまで歩いても疲労しにくくなります。さらに、土台が安定することで体幹を含めた全身のバランスが連鎖的に改善していきます。
体幹が機能し腹圧が安定すると腰や背中の負担を大きく軽減し、全身をより機能的に使えるようなることで、育児、家事、ファッション、仕事、趣味、スポーツなど様々なシーンでパフォーマンスを向上させ日常を快適なものにしてくれます。
当院で取り扱っているインソールは、足の治療に使用される医療用足底板をルーツとする世界的に実績のあるインソールです。
アメリカの足病医学のバイオメカニクス理論に基づいた足底板をルーツに、その歴史は長く50年以上の実績があり、100万人以上のデータから開発されたプレミアムインソールは用途に合わせ様々なシーンでご利用できます。
治療やリハビリはもちろんのこと。各種スポーツから通勤。屋内での生活まで、幅広い用途で活用することができます。
足を立体的にサポートするための三次元の立体構造は、トラブルの原因となる過剰回内を適切にコントロールし、本来の”足”の機能を適切に発揮できるようなサポート構造を実現するためにアメリカ国内外で40件にものぼる特許を取得しています。
「精度」「性能」「耐久性」
そのすべてを満たす足底板
NWPL製オーソティックス
ファンクショナルオーソティックス(医療用足底板)を製作するのは、ノースウエスト・ポディアトリック・ラボラトリー社(NWPL社)というアメリカ西海岸ワシントン州ブレインにある足底板専門の製造メーカーです。
NWPL社は、カナダ、アメリカに数多くある足底板専門メーカーの中から、北米700以上の病院、クリニックから足部治療の選択肢として選ばれています。
医師、足病医、理学療法士などの医療従事者からのオーダーを受け、年間約5万足のオーソティックスを北米中心に日本に向けても生産し続けています。
現在、NWPL社では40以上の国際特許を有し 、北米の足底板製作業界をリードしています。
NWPL社独自の
採型システム
SmartCast®System
スマートキャストシステムを使用して、正確、簡潔、清潔に採型を行います。
採型に至るための手順の一つ一つを丁寧に行うため、出来上がってきた足底板の精度は非常に高く、ほどんどの場合で修正や微調整の必要はありません。
足の機能を適切に引き出し、快適かつ安心して長期間使用できる唯一の足底板を作り上げます。
荷重のかかってない状態での足の形状を確認します。実際に立った時には、荷重がかかり足の形状は大きく変わりますが、非荷重の状態を確認することで、歩行の際に、どのような問題が生じるか予測を立てることが出来ます。
歩行観察では、足の形状がもたらす影響を観察し、足底板によって改善させる動作を検討しますが、予測した問題がどのように生じるのかを検証するためにとても重要です。
歩行観察と合わせて、足底板に用いるオプションを決めていきます。通常は、大きく分けて2タイプの構成で作成を進めていき、実際に運用していて生じる問題に対して修正をかけていきます。
細かい評価と丁寧な採型によって、製品の精度は非常に高く、初回でおよそ98%を超える適合率がありますので、通常は修正なくそのまま装用できます。それも一つ一つの工程を丁寧に行うからこそなせる技です。
足底板の形状を決める最も重要な工程となります。レーザーなどを用いて、ミリ単位で足のポジションを決めていきます。足部が最も安定するポジションを導き出し、ポジショニングシステムを使って安定させます。
安定させすぎても、余裕を出しすぎてもうまくいきません。評価から歩行観察など一連の情報を考慮しつつ、丁寧にポジションを出していくことが、良い足底板を作るための条件です。
ストラクチャーセンサーを使用してポジショニングを行った足部の形状を読み取り、3Dの画像データに変換していきます。データはアメリカへ送信され、データをもとに足型へと復元され、あなたの足のコピーを使って実際に足底板が作成されます。
採型からおよそ2〜3週間を目安に出来上がってきます。データは長期保存されますので、足の形状が極端に変わらない限り、再度の採型は必要ありません。
精密に採型された足型の3Dモデル
スーパーフィートと
NWPL製オーソティックスの違い
日本国内においてはスーパーフィートという製品が有名です。
スーパーフィートは、NWPL製オーソティックスをベースに一般小売り向けにした製品です。
素材と精度が大きく異なるため、それに伴い効果や感覚も異なります。
製品の劣化はスーパーフィートの方が早く、使用環境によりますが長くても1年程度です。部活やスポーツなど過酷な環境であれば、およそ3ヶ月〜半年となります。
NWPL製オーソティックスは特殊カーボングラファイトの超硬質素材で、薄く高強度かつしなやか動くように作成されます。スーパーフィートに対して強い耐久性を持っています。
スーパーフィートはスポーツなどで早めの交換が必要な用途に向いています。対してNWPL製オーソティックスは、高い耐久性によってあらゆる用途において長期運用が可能です。
よくある質問
オーソティックス(足底板)とインソールの違い
オーソティックス(足底板)もインソールもどちらも靴の中に入れて使用するのは変わりませんがやや性格が異なります。
オーソティックスは、足の機能異常に合わせて足骨格を適正にコントロールすることを重視します。フルオーダーメイドで専門家の判断に基づいて細部まで調整され製作されます。インソールは、オーソティックスの基本思想をベースに、素材や構造を一定にすることで価格を抑えた一般小売り向けの製品です。
足の機能を適切に引き出す性能はオーソティックスが群を抜いて優れています。インソールはオーソティックスの基本性能を踏襲しつつ価格が抑えられているため気軽に使用できる点が優れています。
使い分けの目安としては、より高い運動機能改善効果やパフォーマンス向上が目的ならオーソティックス。成長期で靴のサイズがよく変わったり、部活など消耗の激しいスポーツなどにはインソールとなります。
他の靴に入れ替えて使っても良いですか?
フルオーダーメイドの足底板は、数ミリ、数度の違いまで調整します。足との適合が高いレベルで実現できるため、装用感に大きな差がなければ靴を入れ替えて使用していただくことは何ら問題ありません。消耗した靴から新しい靴へ入れ替える場合、必要に応じて微調整を行いますので、ぜひ当院までお持ちください。
室内で使いたいのですが?
踵の部分が浅くなっている靴をご提案しています。およそサンダルに似た装用感になります。
機能性インソールと同じ思想で作られたソックスもございます。インソールと同様の効果を引き出せますのでオススメです。
ご相談、お問い合わせは
LINEから
- 初回体験の際に足型の採型を行えます
- 無料レンタルにてお試しを行っています
- 装着の際には、装着する靴をお持ち下さい
ご質問はLINEがお勧めです。どうぞお気軽にご利用ください。
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