骨盤底筋が弱ると、尿漏れの原因になる
尿失禁や尿漏れは、中高年の女性だけでなく、産前産後の女性、女性アスリートなど年齢に関係なく起こるため、多くの女性の悩みの種になっています。特に女性アスリートでは、最大で80%ほどの罹患率があるとも言われています。
スポーツなどで走ったり、子供を抱えたりする時に強い力がかかったりするだけでなく、大笑いしたり、咳やくしゃみなどで腹圧が上昇する際にしばしばみられるのが腹圧性尿失禁です。
- 腹圧性尿失禁
主に腹圧が上昇した時に起きる尿漏れを指します。腹圧が上昇するタイミングは、咳やくしゃみなどの小さなものから、走ったりジャンプをするなど様々なシーンで起こります。骨盤底筋の機能が低下が原因になります。 - 切迫性尿失禁
急に強い尿意を感じ、我慢できずに起きる尿漏れです。脳血管疾患や脊椎の病気などで神経にダメージがある場合に起きたり、骨盤底筋の筋力低下、尿路閉塞なども原因になります。
骨盤底筋の筋力が低下すると、骨盤底筋が腹圧の上昇に耐えきれず尿漏れを起こします。
そのため、体幹トレーニングでは骨盤底筋の存在を忘れてはいけません。
骨盤底筋を含めたインナーマッスルを鍛える方法にEMS(電気筋肉刺激)などもありますが、EMSを否定するつもりはありませんが、単純に筋力をつけるだけでは防げないのが尿漏れです。
骨盤底筋の収縮パターンにおいて、尿漏れを防ぎ、尿を体に留めるためには、骨盤底筋を体に引き込むように使わないといけないのですが、誤った使い方では体から押し出すような使い方になってしまっていることがあります。
そのため、腹圧性尿失禁の改善には、「骨盤底筋の強化」と「誤った使い方の修正」の、二つが必要になります。
神経とインナーマッスルを効果的に刺激し、腹圧をコントロールすることで得られる体幹の安定性は、身体機能の明らかな変化を感じることができます。
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どんな時でも治療の軸となるのは筋力トレーニングや運動療法です。治療初期から積極的に行うことで、根本的な問題への改善スピードが変わってきます。
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