5月9日(木)に、東京稲城ロータリークラブにて、卓話をさせていただきました。テーマは「足元から考える健康寿命」です。
当院では、腰下肢、足の問題をメインに取り組んでいます。それには私自身の足にまつわるつらい経験や、過去の臨床経験での苦い経験が元になっています。私たち人間にとって、歩くということは何気ない日常行動のひとつですが、何かの拍子に足に痛みが起こると、手や指を痛めるのと違って日常生活が著しく制限されます。
足腰の機能は、人間の活動に直結し、日常生活動作のみならず生活の質を支えていますので私自身、何よりも重要視しています
最近では健康寿命についてささやかれ、男女ともに平均で約10年前後は要介護期間が必要になるという統計が出ています。健康寿命とは、寿命までの間で介護や介助などに依存せずに、自立して健康的に生活ができる寿命のことを指します。最近では平均寿命は伸び、男性でも80歳を超え、女性では90歳に迫る勢いです。ただ、平均寿命が伸びれば健康寿命が伸びるというわけではありません。
健康寿命が変わらなければ、寝たきりや要介護の期間が増えてしまうことになります。その影響は、本人だけでなく、ご家族や社会へと大きくのしかかってきます。
人間は誰しも、自然に生活しているだけでは加齢に伴い、年数%ずつ筋力や機能は低下していきます。このような現象は、サルコペニアと呼ばれ、誰にでも起こります。あまり体を使わずに生活ができてしまう現代では、足腰の筋力や機能が低下しがちです。病気や怪我などによって、健康寿命を縮めてしまう要因は多々ありますが、足元の機能を見直すことは非常に重要なことだと考えています。
今後もこのような活動は続けていきたいと思いますが、院運営を一人で行っているため、なかなか時間が取れないのが残念なところです。次もなるべく早く行えるよう、準備だけはしていこうと思います。
次はくらすクラスさんで、世の中で名前だけが一人歩きしている「骨盤矯正」についてお話しさせていただく予定をしています。骨盤矯正は、単にキャッチコピーですので体系だった技術や学問ではありません。そのため、施術を行う人によっての差が著しく大きいと言えます。私自身は、機能的、生理的な機能を引き出すことを矯正と捉えてますので、そのような観点でお話しとセルフトレーニングをお伝え出来ればと考えています。
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